ギリシャ観光ブログ

アテネ観光とギリシャの島々観光について書いていきたいと思います

アテネに行ったら是非行ってほしい、国立考古学博物館①

 国立考古学博物館、National Archaeological Museum,本当にお勧めです!!

 

アテネは遺跡が多く、パルテノン宮殿があるアクロポリスや、ソクラテスなどが議論を交わした古代アゴラなど見どころがいっぱいです。こういった場所は旅行プランには必ず入っていると思うんです。共通チケットに入っている場所ですし。

そしてアクロポリス博物館は外観も素敵だし、ここも皆さんプランに入ってますよね。

 

ですがせっかくアテネに行ったなら是非、国立考古学博物館へ行って下さい!

すみません、言われなくても行きますよね。

私の旅行プランにはここは入ってなくて、ガイドブックにも載ってるし行ってみようかな、くらいの気持ちでした。

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その地味な外観に全く期待せず入ったのですが、そのコレクションのすごさに圧巻され、気づけば閉館まで5時間近くいました。お腹すいてるのも忘れてました。

 

ギリシャ全土からの出土品が展示されているのですが、その数と保存状態の良さ、そして考えられないくらい昔の古代ギリシャの品々が目の前にある、ということに驚きと感動の連続でした。

 

入口に入って左側に入場券を買う窓口がこれまた地味にあります。

チケットは10ユーロです(18歳以下は身分証の提示で無料、大人も無料になる日があるのでこちらで確認してください)

写真撮影はOKですが、フラッシュやビデオはダメです。

像の前でポーズをとって写真を撮るのはダメなようです。注意されてる人がいました。ポーズなしは何も言われてなかったので大丈夫だと思います。ゼウスの前でポーズをとりたくなる気持ちはよくわかります!

 

入口が正面、左右に3つあり、それぞれに係員の人が立っているのでチケットを見せます。正面から入っていきます。

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入ったらいきなり黄金のマスクが輝いています!

ミケーネ文明(紀元前1600-1100年)の頃の王族のもので紀元前1500年ころのものです。

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金の装飾品いっぱいです。心奪われています。

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これもミケーネ文明の時のものですが、服を止めるピンです。

もう今のピンと変わりないことに驚きです。

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「馬上の少年像」アルテミオン沖の海底で見つかったそうで紀元前140年のものです。

すごく迫力がありました。2150年前に作られたものが、よくこんなきれいな状態でしかも海底から発見されたもんだな。驚きです。

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こちらは主にオリーブ油を貯蔵するための陶器で紀元前420-410年のものです。

紀元前420年にこんな美しい人たちがいたんですね。少女漫画に出てきそうでちょっとウットリしてしまいました。

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ヴィーナス誕生!

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美と愛の女神、アフロディーテ。こちらの像はローマで紀元2世紀に複製されたものでオリジナルは紀元前4世紀とのことです。

ただただ美しいです。

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 アフロディーテの子供、エロスの像。眠っています。ムチムチしていてかわいいです。後ろに回るとちゃんと羽もあります。紀元2世紀のものです。

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古代神話において香水は神々にとって重要なものであったそうです。

古代のギリシャの人たちも美を保つために香水を使用していたようで、地域によってその香りも違ったようです。採れるハーブが違うからでしょうか。おもしろいですね。

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こちらは実際に古代のレシピに基づいて作られたもので、においを体験できます。

かすかなバラの香りがしてとてもいいにおいでした。古代ギリシャ人の女性って(男性もかな?)いい香りがしてたんですね。

ギリシャナチュラルコスメブランド「KORRES(コレス)」が作成したそうです。たしかにコレスの化粧品ってバラがよく使われているような。

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こちらが今回私が見た中で一番古いものでした。

この右側にある像、尼僧とその他女性の像です。紀元前6500-5800年のものです。8500年も前のものを目の前で見ることができました。

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キクラデス文明の時代の大理石の像です。紀元前2800-2300年。

とても抽象的です。

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ギリシャ彫刻といえばこのような、動きを感じさせる躍動感のあるものが特徴的ですね。

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ゼウスかポセイドンの銅像です。

アルテミオンの海底から見つかったもので、紀元前460年のものです。ゼウスかポセイドンかということが論議されているようですが、ゼウスの可能性のほうが高いそうです。どっちなんでしょうか。近くにあるゼウスやポセイドンの像と比べてみるのも楽しいです。

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この大きさ、貫禄あります。やはりゼウスでしょうか。

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こちらローマ時代の彫刻です。ちょっと印象がちがいますね。

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 アリストテレスです。

 

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 ミロス島で発見された海の神ポセイドンの像です。紀元前125-100年。ポセイドンの手にはΨ←こういうのが握られていたと考えられています。

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アフロディーテとエロス、牧羊神パンの像。紀元前100年。

アフロディーテに言い寄るパンをサンダルで追い払おうとしている像です。エロスもパンの角をつかんでアフロディーテの援護をしています。アフロディーテもエロスも楽しそうに見えます。

 

本当にどれもが素晴らしい作品でしたが、私がいち推しなのはアンティキティラ島の機械」です!これ必見です。

 

長くなったので次に書きます。