アテネから日帰りで行ける場所① エギナ島
エギナ島はアテネから気軽に行けるサロニコス諸島の島です。
エギナ島、ポロス島、イドラ島との3島クルーズツアーが人気ですが、今回はその中のエギナ島についてです。
エギナ島の歴史は古く、紀元前約3500年には文明があったことが確認されているそうです。
エギナが最も繁栄した時代が紀元前730-500年で、主な産業が商売や船でした。またエギナはギリシャで初めて硬貨が鋳造された場所で、古代ギリシャでは最も重要な場所の一つだったそうです。
エギナ島の2/3は休火山から形成されていて、土壌が豊かでブドウ、アーモンド、オリーブなどが生産されています。その中で一番有名な農産物はピスタチオです。鮮やかな赤ピンクの実が印象的なエギナのピスタチオは高品質で、これを食べたら他のピスタチオが食べられなくなると言っても過言ではないです。
9月頃になると収穫の時期なので、とても珍しい生のピスタチオを味わうこともできます。
ちょっとボケてますが、生ピスタチオ(ゆで)は実がプルンとしておいしかったです。
エギナの港周辺にはたくさんのピスタチオ屋さんが並んでいて、お土産に買って帰れます。
無塩ロースト。香ばしくて味が濃くておいしかったです。
エギナへはピレウス港から船で40分から1時間(船によって変わります)で到着します。
エギナ行きはピレウス港E8から出ています。チケットは当日でも買えます。乗船場所にあるチケットブース(カード可)で行き先を言って購入します。
フランイングドルフィンという船は約40分と早いのですが、揺れがあるのとデッキがなく船内が燃料臭いのでちょっと船酔いしやすいです。
大型船だと1時間程かかりますが、ゆっくりと外の景色を眺めながら行けます。値段もこっちのほうが安いです。
天気が良く揺れもなく外で座って景色が見られました。
船内にカフェがあります。
エギナ島に着くとすぐ見える港の小さな教会。
エギナにある神殿「アフェア神殿」はこの港から徒歩5分ほどのエギナタウンのバス停から行けます。バス停前のチケット売り場で往復チケットを買います。
エギナタウンから出発なので、時間になったら「アギアマリナ行」のバスに乗りアフェア神殿で降ります。途中で聖ネクタリオス修道院でもバスが止まります。時刻表はここです。
修道院も見どころですが、この後アギストリ島にも行きたかったので今回はパスしました。
アフェア神殿。女神アフェアが祭られていて紀元前6世紀から5世紀にかけて建造されたものです。アルカイック期の代表的な神殿で 保存状態がとてもよくドーリア式の石柱が24本も残っています。この石柱は大部分が一本石でできています。
このアフェア神殿とアテネにあるパルテノン神殿、スニオンにあるポセイドン神殿をつなぐときれいな二等辺三角形になり「聖なる三角形」と呼ばれています。
またアフェア神殿、アテネの古代アゴラにあるヘファイストス神殿、デルフィのアポロン神殿をつなぐとこちらも二等辺三角形ができるようです。
他にもアフェア神殿を含めた「聖なる三角形」がいくつかあるそうです。不思議ですね。きっとアフェア神殿はこの時代特に重要な神殿だったのではないでしょうか。
力強いドーリア式の石柱。一本石です。
素晴らしい保存状態ですね。
エギナタウンまではまたバスで帰りました。神殿の入口にある売店前で待っていると「エギナタウン」行のバスが来るのでそれに乗ってエギナタウンまで戻りました。
神殿前の売店。お土産も売っています。
ここの売店で買ったピスタチオアイスクリーム。まあまあです。エギナタウンのピスタチオ屋さんのアイスクリームの方がおいしいです。
エギナタウンは細い通りにいろいろお店があってかわいらしかったです。
タベルナもあります。
この後はエギナ島から船で15分で行けるアギストリ島に行きました。次に続きます。